
能はない。』姉はレスリングをやめようと思ったことが何度もあった。それでも努力家の姉をみて『千春を尊敬してます』と言い切る馨の言葉に背を向ける訳にはいかなかった。アテネで千春が銀に終わり、馨は『金をとった気がしない』と言い、『北京でリベンジ』とアテネ後の歳月を、姉妹で同じ悔恨を抱えて過ごし、同じ歩幅で歩いてきた。昨年9月の世界選手権。馨は楽々と5連覇を達成、千春もアテネ金のメルレニを敗って頂点にたった。この時馨は裏で姉をサポートしていた。メルレニはアテネでの姉妹で金の夢を砕いた選手。馨は特徴、癖をすべて覚え、仮想メルレニを買って出ていた。馨は2002年から世界選手権5連覇するなど、内外に敵はない。姉は1度世界王者になりながらアテネで陥落。世界選手権で再び頂点にはい上がった。そして迎えた北京オリンピック。千春は順調に勝ち進み、準々決勝で宿敵メルレニと対戦、リードを許したがなんと終了5秒前、大逆転のフォールを決め、アテネの雪辱を果たした。しかし千春が手にしたメダルは銀色だった。決勝でカナダの
新鋭に圧倒された。試合終了の瞬間、千春は呆然とし、応援席にいた馨は泣き崩れた。『もうこれでオリンピックは終わった。姉妹で金の夢はかなわなかった』と馨のモチベーションは落ちきった。しかし千春は表彰台で吹っ切れたような笑顔をみせた。その理由を聞かれ『馨と歩んできた4年間が最高だったから。この道を歩んできたことが私の誇りです。』と、最大のライバルである妹とのレスリング人生に胸を張った。その夜、千春からの『金メダルとれなくてごめんね。でも私は馨と歩んできた道自体に金メダルの価値があったと思ってるし、このメダルは私にとっては金メダル』というメールで金メダルへの気持ちを取り戻した馨は、見事な勝利でオリンピック2連覇を果たし、泣き崩れた。試合後のインタビューで馨は『千春がいなかったらアテネも今回も金メダルをとることはできなかった。金メダルは1個だけど、やっぱり千春と一緒にとった金メダルです。』と涙をながした。姉は妹の試合中『馨頑張れ!!』と声を張り上げ、勝利の瞬間妹と共に涙をながした。姉は『馨と
歩んできた道はスゴく輝いていた』と話していたが、妹が頂点に立ち、その輝きはさらに増した。『最高の自慢の妹です』と姉は妹をたたえた。妹も『姉の軌跡は砂利道って言われますよね』と笑い、『でもそんな道を進む千春が大好き。自慢の姉です』と話した。2人で歩んできたレスリング人生、本当に素晴らしいものだったんですね(^^)/▽☆▽\(^^)。2人は今のところ引退が濃厚な感じですが、個人的には今後も姉妹で力を合わせて頑張る姿をみせて欲しいと思ってますp(^^)q。今回は北京で私(窪田)が感銘を受けた姉妹の話でした\(^_^ )( ^_^)/。窪田千秋

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